ARK  where the unknown is revealed 

AR's atelier

 Kが、ARのオリジナル作品に接してすぐに気付いたことは、プリントを含めて、ARの作品は音楽や文学に似ている(同じくらい時間がかかる)ということでした。
 Kは、子供の頃から、音楽や文学とならんで絵画も大好きでしたが、そのうち、音楽作品や文学作品の場合とは異なって、絵画作品をひとつ見終わるのにはたいして時間がかからないことに気付き、そのことを、何となく不思議に思っていました。大人になってから、ルーブル、オルセー、ウフィツィなどで、憧れの作品にはじめて接したときも、数十秒から数分、長くて10分程度で満足してしまい、自分がへんなのかと思ってあたりを見回してみたら、見続けていたのはKだけだった、ということもしばしばでした。創作のために必要な才能や努力や時間の総量は、絵画と音楽や文学とでそう違わないだろうに、なぜ?
 この疑問はその後も長い間解消されず、絵画とはそういうものなのだろうと何となく納得しかけていたKは、ARのオリジナル作品に接して面食らいました。新しい発見が次から次へと迫ってきて目が離せず、ひと通り満足するだけでも、数十分も、長いときには数時間もかかってしまったからです(しかも、すぐにまた続きを見たくなる)。Kの中では、AR作品を通じて、絵画と音楽と文学とが、遅ればせながら、同種の芸術として統合されたのでした。
 ARの作品世界は、おどろくほど多様で多彩です。ARは、自身の作品をテーマごとに分類していますが、その数、約20。ARKのウェブサイトでは、そのうちの5つをご紹介しています。
 
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