-ワシントンスクエア公園の携帯電話女子とホームレスの男性- 2005年、90cm×120cm、カンヴァス・油彩。
 ニューヨーク市グリニジッジヴィレッジの宝、ワシントンスクエア公園は、100年以上にもわたって、多くのニューヨーカーたちがわざわざ足を運ぶ、聖地のような場所です。公園内やその周辺には、静けさの中ではじめて感じ取ることのできる自然の風物や超自然的な事物が存在しています。携帯電話は、そのせいで自分の周りにある美しいものたちに気付くことができなくなったり、すぐそばにいる人の悲嘆を感じることができなくなってしまうのだとしたら、私達の人生を豊かにしてくれるよりは、むしろ散文的にしてしまいますね。