-閉園の時刻- 1999年、90cm×120cm、カンヴァス・油彩。
 ワシントンスクエア公園は、再整備されるまでは、世界中でもっとも興味深い公園のひとつでした。つまり、夜もずっと開いていたのですが、再整備後は、深夜は閉まるようになりました。1950年代からカウンターカルチャーの中心で、60年代に果たした役割には、非常に大きなものがありました。とても奇妙で薄気味悪い感じがする場所だったのですが、それはおそらく、地面の下に死体が10万体埋まっていたせいでしょう。2007年から2009年にかけて、当局が死体をこっそりと別の場所に移動させたのち、あの異様な感じはなくなったのですが、そこに行って以前のように興味を惹かれることもまた、すっかりなくなってしまいました。かなしいことに。